目次
はじめに:筋トレの「記録」、ちゃんと取ってる?
筋トレを続けていると、ふと「最近ちょっと効いてる気がしないな…」とか「前より強くなった気はするけど、どれくらい成長したんだろう?」と思うことはありませんか?
筋トレは、数週間で劇的に体が変わるようなものではありません。変化はゆっくりで、見た目だけを指標にしていると、成長が実感しにくいのが現実です。
そんなときに大きな力を発揮するのが「記録」です。
「スクワット何kgで何回できたのか」「先週と比べてどこが成長したのか」などを記録しておけば、客観的なデータとして自分の成長を“見える化”することができます。
記録を残すことは、モチベーション維持、トレーニングの質向上、課題発見にもつながる、筋トレにおける重要な習慣のひとつです。
記録をつける3つのメリット
成長が“見える”ことでやる気が続く
筋トレの進捗は、記録がなければ感覚に頼るしかありません。しかし、数字として残しておけば「たしかに成長している」と目に見えてわかります。
「先週はベンチプレス50kgだったのが、今週は52.5kgでクリアできた!」
「以前は10回で限界だったのに、今日は12回いけた!」
こうした小さな進歩を記録していくことで、トレーニングの“意味”がはっきりしてきます。続けていることへの自信にもつながり、「やれば成果が出る」という実感が、継続の大きなモチベーションになります。
トレーニングの“質”が上がる
記録をつける習慣があると、「前回の自分を超えよう」という意識が自然と生まれます。何も記録せずに行うトレーニングは、どうしても惰性になりがち。けれども過去の数字があると、それが目標や基準になります。
「あと1回多くできるか?」
「次は1kgだけでも重量を増やせるか?」
この“ちょっと上”を目指す姿勢が、トレーニングの質を確実に高めてくれます。毎回の筋トレが、ただのルーティンではなく「挑戦」の場になります。
伸び悩みの原因を発見しやすくなる
筋トレをしていれば誰でも経験する“停滞期”。「最近、全然伸びないな…」と感じたとき、記録が残っていれば原因を探る手がかりになります。
たとえば…
- 重量や回数がしばらく変わっていない
- 特定の部位だけ偏って鍛えていた
- トレーニング頻度が減っていた
など、感覚だけでは見逃しがちな落とし穴にも気づけます。自分のトレーニングを客観視するうえで、記録は非常に有効なツールです。
記録のつけ方:紙?アプリ?動画?
紙のノート or アプリで「数値」を残す
まずは、種目・日付・重量・回数・感想などを記録する基本スタイルがおすすめ。紙のトレーニングノートに手書きしても良いですし、スマホアプリを使えばより効率的に記録できます。
アプリの利点は、グラフや数値の推移を自動で可視化してくれるところ。たとえば「ベンチプレスの成長を週単位でチェックする」「最大挙上重量(1RM)を自動計算する」などの機能もあり、データ管理が非常に楽になります。
ちなみに、私が愛用しているのは「筋トレMEMO」というアプリ。使いやすく、必要な情報がすぐに確認できるのが魅力です。過去の自分と比較するのに最適なツールです。
フォーム確認には「動画」も有効
トレーニング中のフォームは、実は自分では気づきにくい部分。スマホで動画を撮っておけば、あとから客観的に見返すことができます。
「フォームが崩れていないか」「反動を使っていないか」「可動域は十分か」などをチェックでき、フォーム改善やケガ防止にも役立ちます。
最初は恥ずかしいかもしれませんが、動画も立派な“記録”。初心者から上級者まで、取り入れる価値は十分にあります。
習慣化のコツ:記録を「楽しむ」意識を
比較するのは「昨日の自分」
記録をつけるうえで大切なのは、他人と比較しないこと。SNSやジムの仲間の成績が気になることもありますが、比べるべきは「昨日の自分」です。
たとえ1回でも、1kgでも前回を超えていれば、それは立派な成長です。その小さな成功を記録として残していくことで、自分の進化に気づきやすくなり、ポジティブな感情が自然と湧いてきます。
「調子が悪い日」こそ記録を残す
記録は好調な日だけでなく、むしろ「不調だった日」こそ残しておくべきです。そうすることで、「この時期は疲れが溜まっていたのかも」「栄養が足りてなかった?」といった振り返りが可能になります。
また、以前の“不調だった時期”と比べて今の状態を見直せば、「あの頃よりずっと進んでる」と自信を持てることもあります。記録は、過去の自分からのメッセージでもあるのです。
おわりに:記録はあなたの筋トレ資産
筋トレの記録は、単なるメモではありません。それは、あなたの努力の軌跡であり、積み上げてきた証です。
何週間、何ヶ月、あるいは1年後に記録を振り返ったとき、「自分、ちゃんと成長してるじゃん」と実感できる瞬間が、必ずやってきます。その実感こそが、筋トレを継続する最大のモチベーションになるでしょう。
「継続は力なり」と言いますが、記録はその“力”を証明するものです。今日からでも遅くありません。筋トレとセットで、“記録を取る”ことを、ぜひあなたの習慣に加えてみてください。